2018年4月13日金曜日

花粉口臭について

最近は日々暖かくとても過ごしやすくなってきましたが、花粉症の方には一年で一番つらい時期ですね💦
花粉症と口臭については意外に知られていないですが、実は密接な関係があります。

日本は花粉で悩む方が多く、3人に1人が花粉症とも言われています。
「花粉口臭」とは、花粉症により口臭が普段より悪化する状態のことをいうのですが、花粉症による口の乾燥や口内への悪玉菌の侵入、繁殖などが原因で、口腔内の状態が悪化して口臭がひどくなっていきます。
では、具体的には花粉症になると、なぜ口臭が悪化するのでしょうか?
①鼻がつまって口が開きやすくなる
花粉症の症状のひとつに、鼻づまりがあります。
鼻がつまると息がしにくくなるために、口呼吸も合わせて行うようになります 口で息をしていると、当然口の中が渇きやすくなり口臭を抑えるために必要な唾液が無くなるため、口臭が起こりやすくなるのです。

②花粉症の薬
花粉症の治療薬としては、抗ヒスタミン薬という薬を処方されることが多いのですが、副作用として口渇(こうかつ)、つまり「口の乾燥」があります。

③鼻水が口に入ってくる後鼻漏/ごびろう)
鼻と喉はつながっているため、鼻水の一部が喉に流れること後鼻漏/ごびろう)は誰にでも起こるのですが、粘度の高い鼻水が大量に喉に流れ込むと食事や睡眠などの日常生活にも支障が出てしまいます。
後鼻漏をもたらす鼻の病気としては、副鼻腔炎などがありますが、膿の臭いが息に混じることで、さらに口臭が強くなることがあります。

④マスクの着用
マスクを着用していると、つい口が開きっぱなしになる傾向があるため、悪玉菌の侵入はもちろん、口の乾燥にもつながって口臭の原因になります。

というわけで、乾燥は口臭にとって、天敵であることがお分かりいただけたでしょうか?
乾燥した口の中は悪玉菌が繁殖しやすい環境で、環境を整えるには唾液が不可欠です。

唾液にはサラサラ系とネバネバ系の2種類がありますが、ネバネバした唾液には洗浄作用が少なく、口の中にたまっても悪玉菌が全然洗われず、逆に繁殖させてしまう原因になっています。
ネバネバではなく、サラサラした唾液を出すためには、マッサージという手もありますが、まずは寝る前にしっかり歯みがきをしてもらって、一日のうちの最も唾液の分泌量が減る就寝前に、口の中の菌をなるべく減らすようにしましょう。

菌を減らす歯みがきの指導もやっておりますので、お気軽に当院へおいで下さい 😀

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