2018年3月6日火曜日

歯科金属アレルギー

皆さま、歯科金属アレルギーをご存知ですか?

実は肌に直接触れるアクセサリーだけでなく、歯科治療に用いられる金属もアレルギーの原因となることがあります。

金属アレルギーは接触アレルギーで、汗や唾液などで溶け出した金属がイオン化し、体内のたんぱく質と結びつき、その結合物を免疫システムが「異物=敵」と見なして攻撃することで起こります。
遅延型アレルギーの一種で、アレルギーの原因物質が体内に入ってから症状が現れるまでに、1~2日ほどかかります。
歯科金属アレルギーの症状は、口内炎、口唇炎、口角炎、舌炎、口腔扁平苔癬(へんぺいたいせん)、味覚異常、接触性皮膚炎、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、湿疹、アトピー性皮膚炎に似た症状、頭痛、肩こりなどさまざまです。
アレルギーの原因物質血流によって全身に運ばれるため、お口の中だけでなく、全身に症状が現れる可能性があるのです。お口の中の金属が原因だとは思わず、長年つらい症状に悩んでいる方もいるようです。
お口の中は唾液が存在する以外にも、飲食物やう蝕(虫歯)の原因菌によって酸性化したり、噛み合わせや歯磨きによって金属が磨耗するなど、お口の中の環境は金属を非常に腐食させやすいのです。
歯科金属アレルギーは、アクセサリーなどによる金属アレルギーに比べて、発症頻度は少ないといわれていますが、約15%の人にアレルギー陽性反応がでると報告されています。

保険治療で使用する「銀歯」は実は純然たる銀ではありません。
銀50%、金12%、銅16%、パラジウム20%、亜鉛・スズ2%などが主成分です。
パラジウムは西欧諸国では安全性に疑問がもたれ、現在ではほとんど使用されていません。
このような現実があるため、当院では皆様に今一度お口の中を見直していただけますようまごころ込めてご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください♪

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